正しい知識で適正な化学物質管理を

化学物質は私たちの生活に欠かせないものである一方、安全性のリスクも含んでいます。死亡事故や環境災害につながることもあるため、産業だけではなく生活の中でも確実な化学物質管理が求められます。取扱い物質のリスクを低減するためには、正しい化学物質の知識が必要です。化学物質には毒性を持つものがあり、毒性にも様々な分類があります。

害の種類別で言うと、皮膚がただれる腐食性、アレルギーが出る感作性、胎児に影響が出る催奇形性、発がん性などがあり、その他、害が発生するまでの時間や有害性の影響先により、急性と慢性、人健康影響と環境影響に分類されます。化学物質に触れれば必ず有害性・毒性が発現するわけではなく、暴露経路や暴露量によって異なります。影響が出ない最大量を無毒性量と言い、この量はガスの吸引、液体・個体との接触、経口でそれぞれ設定されています。化学物質管理で重要なのは、物質が持つこれらの有害性・毒性を把握し、暴露量を制御することです。

実際の取扱い作業における暴露量は無毒性量を上回っていないか、何かの拍子に無毒性量を超える暴露が発生しないか、また環境中濃度は基準の範囲内かなど、リスク評価をして管理する必要があります。リスクが高い場合は、適切な対策によりリスク低減に努めなければなりません。正しい知識でリスク管理を行い、適正な化学物質管理を行うことで不幸な事故や災害を防ぐことができます。化学物質の安全性情報は日々更新されるので、常に最新の情報を把握し、対策を講じていくことが重要です。

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